釣った魚を自分でさばいて食べる釣りメシ……釣りの醍醐味ではないでしょうか。
釣りメシで多いのはなんといっても新鮮でおいしい刺身や塩焼き・煮物などだと思いますが、1食で食べられる量には限界があります。多く釣れて嬉しい!としても、食べきれない場合困ってしまいますよね。
そんな時には干物にするのがおすすめです。干し網さえあれば、キャンプなんかでも簡単に作れますよ。
神津島釣りキャンプで重宝した手作り干物
1週間滞在した神津島。釣りを目的に、釣った魚で食事をする釣りメシを目標としたキャンプ旅でした。
序盤は不調だった釣果も、後半になるとサバが入れ食いになったりと1食では食べきれない量になりました。
もちろん、無駄にしてしまう分は釣ってすぐにリリース。
ただし、良型のサバなどは血抜きしておいてキャンプに持ち帰り、干物にすることにしたのでした。
キャンプでも干し網があれば干物作りが簡単にできる!
この時釣ったサバは35〜38cmくらいの良型。
開きにして、塩水に漬けます。
5%の濃度の塩水を作ってその中に30分ほど漬けるのが一般的と耳にします。好みの違いや魚の大きさにもよると思いますが、僕は8〜10%の濃度の塩水に1時間ほど漬けてしまいます。
詳しい干物の作り方は上記記事にまとめています。
漬け終えた魚は干し網に入れて風通しの良いところで乾燥させます。この時はテントの前室の窓(メッシュ)を開け、風が通るようにしました。
干し網はネット上からも買えますし、ホームセンターにもあります。釣りをする方はひとつ持っていると便利ですよ。
こちらは一緒に旅をした先輩が持ってきてくれていたもの。コールマンのおしゃれネット。
こういった干し網があると、魚を干物にするだけでなく、食器を乾かしたりするのに重宝します。
干物は長い期間干すイメージがあるかと思いますが、前日夜に仕込んで翌朝に食べる一夜干しもおいしいですよ。
一夜干し後のサバの身の様子。
一夜干しの場合、生の食感を残しつつ、程よく魚の旨味が凝縮されて大変おいしくなります。
キャンプ中に干物作りをする場合は、カラスや猫に狙われやすいのでご注意ください。前室に干し網を吊るしていたら、夜中に隙間から猫が入ってきて手を伸ばしておりましたw
干物は焼きだけじゃない!干物を調理して楽しむ釣りメシ
干物の食べ方ですぐに思い浮かぶのは”焼き”ですよね。炭火なんかで焼けばたまらんです。
ただ、干物は色々な調理方法にも意外と合うのですよ。今回は神津島キャンプ中に干物にしたサバを調理した例を挙げてみます。
サバの調理方法で代表的な煮付け。
これも干物にしてから作ると、サバの旨味がよく出て味わい深くなります。干物を使うことで身のふっくら感は減っているものの、味はより凝縮されて旨味が強くなるのです。
こちらは天ぷら。
旨味が強くなっているのは前述の通りですが、干物にすることで食感が鶏肉のようになっていて、ボソボソしておらずジューシーです。これは本当に旨かった。
サバの干物のガーリックバター醤油ソテー。干物にすることで食感が鶏肉のようになるので、こういった調理方法にもばっちりと合います。
どの調理方法でもご飯がすすむおかずになるのはもちろん、酒の肴にもぴったりですね。
※動画も合わせてご覧ください!
まとめ
釣りの醍醐味、釣りメシ。たくさん釣れた時には、干物にするのがおすすめです。
干物にすることで日持ちしますし、通常ではそんなに旨味のない魚も凝縮されることで旨味が強く感じられるようになります。
道具は包丁と干し網があればいいですし、作るのも割合簡単なのですぐに作れます。干物の調理方法を考えるのも楽しいので、ぜひお試しください。