寒さが一段と増してくる年末。
人によってはこたつでみかん、あるいは帰省ラッシュでバタバタしている時期かも。我が家はというと、ちょっとだけ違う過ごし方をしております。
年末恒例の釣り納めで手に入れたヒラスズキとヒラメを、大晦日の焚き火ランチと握り寿司に。
庭で火を囲みながら味わう魚料理は、なかなかに贅沢です。
釣った魚を料理して楽しむ大晦日。まぁ、こんなんもありでしょう。
大晦日はのんびり庭で焚き火ランチ
世の中の大晦日といえば、初詣へ向かう人の波だったり、どこかバタバタした空気だったり。
でもうちは基本的に人混みが苦手。

だから、午前中は大掃除して、午後からは庭でまったり焚き火ランチすることに。

火起こしには、極厚カマドを使用。
薪をくべて、ヤカンを乗せる。
最初にお湯を沸かして、体を温めるのが我が家の定番ルーティン。

同時に飯盒で米を炊いていきます。
飯盒もヤカンも表面が煤でいい感じ。仕上がってきましたなぁ。


焼きリンゴも一緒に仕込んでみることに。
芯をくり抜いて、砂糖とバターをちょっと入れるだけで、甘くて温かい冬のデザートが完成します。

途中、突如として「焼き鳥食いたいな〜」という気分になり、急遽串打ち。

つくねは冷凍してあったやつなので気分だけでも、といった感じですが、焚き火で焼けばそれなりに立派な一品に。

寒さの中で熱々の焼き鳥をほおばる。
これがもう、最高にうまい。
釣りたてヒラスズキの醤油漬け焼きが主役
さて、メインディッシュは前日に釣ってきたヒラスズキ。

サイズは小ぶりなフッコクラスでしたが、脂のノリもよくて状態は上々。
釣ったその日のうちに三枚におろし、半身を醤油・酒・砂糖のタレに漬け込んでおきました。
今回はこれを豪快に焼き上げます。

じわじわと焼けていく魚の香りが、たまらなく食欲をそそります。

見た目はアレですが、表面はカリッとでも中はふっくら。
タレの染み具合もちょうどよくて、これがもう米に合う。

飯盒で炊いたごはんも上々。
外で食べるってだけでおいしさは倍増するのに、そこに釣りたての魚が加わればもう言うことありません。

食後は焼きリンゴで締め。
焚き火でちょっと焦げた皮の感じがまた香ばしくて、冬の外ごはんにぴったりなデザートでございました。
夜はヒラメとヒラスズキの握りで贅沢ディナー
夕方になると、妻がぽつりと「寿司が食べたいな」とひとこと。
せっかくなので、夜は握り寿司にすることに。
ヒラスズキに加えて、先日釣ったヒラメの柵も冷蔵庫でスタンバイ済み。
握りはちょっと手間がかかるけれど、大晦日くらいは頑張ってもいいかなと。
手毬寿司に逃げることなく、しっかり握っていきます。

酢飯はいつも使っている赤酢を使用。
まろやかで、魚の旨味を引き立ててくれる相棒です。
ヒラメはさすがの美味しさ。
薬味をちょっとのせて、赤酢の酢飯と一緒にパクッといけばもう最高です。
ヒラスズキの握りも負けてはいません。
ほんのり感じる甘みがあって、これまたうまい。
こたつで握り寿司をつまみながら、普段は観ないテレビをぼんやり眺めて年の瀬を過ごします。
なんてことのない光景なんですが、こういう時間がいちばん豊かかも、と思ってみたり。
釣りのある暮らしが、やっぱり好き
自分の場合、釣った魚を食べるというのは、単に“食べる”という行為以上にいろんなものが詰まっております。
今回はヒラスズキとヒラメを通して、それを再確認したような一日でした。
焚き火で温まりながら、釣った魚でお腹を満たす。
こんな年末の過ごし方も、悪くないな、と。
来年もまた、こんなふうに釣って食べて、時には失敗もしながら、のんびり楽しんでいきたいなと思った大晦日だったのでした。

