11月のとある日。
なんでもこいの釣り。
本当は青物やヒラメなどのフラットフィッシュが頭にあったのですが、釣れてきたのはシーバス。
スズキ(鱸)でした。
釣り上げたのは、いつもお世話になっている釣りのお師匠。
ありがたくいただいたスズキを自宅でじっくり味わってみたのです。
秋の釣り、狙いは違えど嬉しいシーバス
季節は秋。
釣り人にとってはベストシーズンでもあります。
しかし、思ったように釣れないのが自然相手の釣り。
「今日は青物が出るかな……」そんな淡い期待を抱きつつ、海に出た日のこと。

結果として釣れたのはシーバス。
ま、釣ったのはお師匠ですが(笑)。
譲っていただいたので、ありがたく持ち帰らせてもらいました。
スズキの刺身「洗い」でさっぱりいただく
釣ってすぐの新鮮なスズキは、まずは洗いにして楽しむのが好み。

さばいた身を氷水にさっと通すことで、身が引き締まり、独特の臭みも抑えられます。
今回は庭のシソが終わっていたため、代わりに庭に生えていたフキの葉の上に盛り付けてみました。いつも通り適当な盛り付け(笑)

もみじおろしとポン酢を添えていただけば、さっぱりとした味わい。
スズキの洗いはやっぱり旨い。冷酒にも合うんですよねぇ、これ。
出汁の旨みが染み渡る「スズキのしゃぶしゃぶ」
せっかくなのでアラも活用して、しゃぶしゃぶも。
アラは熱湯をかけて下処理したあと、軽く炙ってから出汁に。
あまり出汁のイメージがないかもしれませんが、炙ることで旨みが引き出され、食欲そそる香ばしい出汁がとれます。

スズキの身をさっと湯にくぐらせるだけで、ほんのり甘みが引き立ち、ほわっとした優しい食感に。
火を通し過ぎずに生とは違う食感を楽しめるので、釣り飯としてしゃぶしゃぶはおすすめです。
昆布の旨みが重なる「スズキの昆布締め」
昆布締めも仕込んでみました。

切り身に軽く塩を振り、日本酒で拭いた昆布に挟んで半日ほど置くだけ。
昆布のうま味がじんわりと移って、見た目もほんのり飴色に。

相変わらず適当な盛り付けですが……スズキの昆布締めは、刺身とはまた違う奥深い味わいに。
しっとりとした口当たりと、あとから追いかけてくるスズキと昆布の旨みがたまりません。
咀嚼した後に口の中に残る余韻を楽しむひととき。
スズキで楽しんだ釣り飯。
新鮮なスズキ(シーバス)を刺身・昆布締め・しゃぶしゃぶと、三通りで味わった今回。
どの料理もそれぞれの美味しさがあり、スズキのポテンシャルを改めて感じることができました。
こうして丁寧に料理をしていただくことで、釣りの楽しみがぐっと広がる……自分は釣っていないですが(笑)

