庭の家庭菜園。
手をかけすぎない愛しき自由な空間。
草が生えたらそのままにしておくし、何を植えたか名前を書くこともしない。
そんな適当さを「自然農法」と言い聞かせて、のんびり楽しんでいます。
そのおかげか、予定外の植物があちらこちらに顔を出すのが日常です。
「お、これ食べられるじゃん」なんていう発見があって、それがまた楽しいんですよね。
今年は毎年勝手に生えてくるシソがたくさん実をつけてくれただけでなく、カボチャまで登場。
放っておいたはずの庭が、今年も驚きと喜びをくれました。
そして秋が深まり、涼しくなってきた庭で手作りピザを焼いてみたり。
家庭菜園と庭遊びの時間が、どんどん楽しくなる季節の記録です。
シソの実の醤油漬けで感じる季節の味
書こう……と思っていたらもう2ヶ月経過。
10月末のこと。
我が家の庭には、毎年シソが顔を出します。
数年前、引っ越してきてすぐに近所の方が「使ってみて」とくれた腐葉土。
どうやらその中にシソの種が混ざっていたようで、それ以来、何もしなくてもシソが自生するようになりました。
夏から秋にかけて、庭で育ったシソの葉をちぎって薬味に使ったりするのですが、特に楽しみなのがシソの実。
プチプチした食感と爽やかな香りが、料理をワンランク上に引き上げてくれるのです。
今年もシソの実が豊作だったので、醤油漬けを作ることにしました。
シソの実の醤油漬け、作り方はシンプルに
1. まずは収穫
シソの実を一房ずつ摘んでいく作業は、なんだか手仕事って感じがして好きです。
たくさん採れると「あれ、こんなにどうしよう?」と笑っちゃうくらい。
シソの実が好きな友人に送ってあげたいけど、色が変わっちゃうのが難しいところ。
2. 漬けダレの準備
私がこだわるのは芋焼酎。
火にかけてアルコールを飛ばしてから醤油と割ります。
これをベースにすることで、味に深みが出るんです。
3. 漬け込む
シソの実を軽く茹でてから、漬けダレに投入。
あとは冷蔵庫でしばらく寝かせるだけ。
これを炊きたてのご飯にのせると、何杯でもおかわりしたくなります。ご飯泥棒の出来上がり。
冷奴やお茶漬けにもぴったりで、この時期ならではのご馳走。
カボチャが勝手に生えてきた!自然の力に驚く日々
今年の庭での驚きが、カボチャ。
家庭菜園の一角から、いつの間にか芽を出していました。
ボカシ肥料の中に種が混ざっていたのが理由かな、と。
気づかないうちに畑がカボチャの楽園と化しておりました。
蔓はどんどん伸びて、気づけば小さな実をつけていました。
収穫してみると、これが意外にも立派なカボチャ。
ちょっとダンゴムシに齧られちゃったけど、旨いんだろう、そうだろう。
さっそく煮物にしてみたら、甘くてホクホク。
「こういう偶然っていいなぁ」と思わず口元が緩んでしまいました。
自然に任せた庭だからこその贅沢。
こういう出来事があると、庭仕事がますます楽しくなります。
合言葉は、偶然偶然。
手作りピザで雨の日の庭ランチ
秋が深まると、庭で過ごす時間も一層気持ちよくなります。
雨の日でも、ちょっとしたリフレッシュがしたくなって庭でランチを楽しむことに。
タープを張って、木の下に落っこちている枯れ木なんかを集めます。
できるだけ濡れていないのを……といっても難しそう。
ちょいと苦戦しながらも火をつけて、まずは焚き火コーヒー。
挽いた豆を直接湯に入れて、注ぎ口にローズマリーを突っ込んでフィルター代わりに。
ピザ窯「KABUTO」の出番。
この窯で焼くピザは、香ばしくて格別。
久しぶりに庭でピザパーティーです。
1. まずはベーコンマヨピザ
ベースにトマトソースを塗り、ベーコンとマヨネーズをたっぷり。
ピーマンがなっていたので刻んで追加です。
チーズをのせて窯の中へ。あとは美味しく焼いてくれるのを待つだけ。
畑で摘んできたバジルを乗せると、香りがふわっと広がります。
チーズがとろけた焼きたてを頬張る瞬間は至福そのもの。
2. デザートにはバナナチーズピザ
薄くスライスしたバナナに、チーズをたっぷり乗せて焼き上げます。
チーズの塩味とバナナの甘さが絶妙にマッチして、これがたまらない美味しさ。
雨音を聞きながらの庭ランチ。
手作りピザの香りと自然の空気が混ざり合って、何とも言えない贅沢なひとときでした。
自然に寄り添う暮らし
庭の家庭菜園は、僕にとって小さな癒しの場所。
手をかけすぎないからこそ、自然のサプライズがあって楽しいのかもしれません。
シソの実の醤油漬けや、勝手に生えてきたカボチャの煮物。
こうした小さな発見や出来事が、毎日の暮らしを豊かにしてくれます。
また、何か面白いものが生えてくるかもしれない。
そんな期待を胸に、これからも庭での時間を楽しんでいきたいと思います。