着いただけで優勝!6年ぶりの新島で始まる釣りキャンプ初日の島時間|2026年3月 DAY1

木立のそばに張ったテントと6年ぶりの羽伏浦キャンプ場 新島釣行

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友人のヤカンとの3泊4日の釣りキャンプ、初日。

6年ぶりの新島へ。が、海が荒れて船が接岸できるかわからない……。
そんな状況にハラハラしたものの、無事、新島に到着!

前日の夜は、そもそも上陸できるのかどうかで気持ちが揺れっぱなし。
朝になって無事に島へ降り立てた時点で、もうひとつ大きな山を越えた気分。

とはいえ、旅はまだ始まったばかり。
まずは3泊4日過ごす寝床を確保しなくてはなりません。

今回の予定はもともとキャンプ。
船で向かっている間は宿に切り替えることも検討していたものの、実際に島へ着いてみるとそこまで荒れていない印象。

雨は残っているものの、思っていたほどではない。
風も設営場所を選べばなんとかなりそう。

それなら、やはりキャンプしたい。

まずは寝床をつくる。新島初日の最優先事項

辿り着けるかは五分五分……。
そんな状況の中、不安を抱えて新島へと向かう船に乗った昨晩。

辿り着けるかは五分五分…6年ぶりの新島へ、荒天の中さるびあ丸に乗る
辿り着けるかは五分五分…6年ぶりの新島へ、荒天の中さるびあ丸に乗る
6年ぶりに新島へ。目的は釣りキャンプ。仕事の都合をつけながら準備をしてきたのですが、当日になり荒天で船の接岸率6割と聞き悩みながらも、さるびあ丸で竹芝を出発。揺れる夜を越え、新島へと向かいます。

新島に辿り着けたよ、昨日の俺。
新島に着いた時にはヤカンとがっちり握手してしまった。嬉しかったのです。

着いただけで優勝!6年ぶりの新島で始まる釣りキャンプ初日の島時間|2026年3月 DAY1

レンタカーは、いつもの釣り用のバン。
新島に来るのはこれで3回目ですが、毎回この車にお世話になっております。

さて、新島に着いたらやらなきゃいけないことがいくつか。

まずは新島陸送サービスで送っていた荷物を受け取ります。
島に着けたとしても、荷物が届いていなかったらそれはそれで困る。

雨で濡れた新島の道路を車で走る島内の風景

ここを無事に越えたことで、船の次のハードルもひとつクリア。

そのまま、羽伏浦キャンプ場へ。

木に囲まれた羽伏浦キャンプ場の通路

受付で様子を聞こうと思ったら、この日は木曜で休館。
手続きは翌日にすればよいとのことで、まずはキャンプ場の様子を見に行くことにします。

霧のかかる山を背にした羽伏浦キャンプ場

6年ぶりのキャンプ場。

時間は空いているのに、懐かしいというより、むしろ「ただいま」といった感覚に近い。
前回は1週間以上滞在しているので、身体がこの場所を覚えているかのよう。

うん、やっぱりここに泊まりたい。

地面は雨で濡れているものの、雨脚はそこまで強くない。
風も、まともに受ける場所を避ければなんとかなりそうです。

雨のキャンプ場でテントを立てる

景色の抜けよりも、まずは風避けを優先。
木が壁のようになってくれる場所を選び、時間をかけてテントを設営していきます。

風で飛ばされないよう慎重にやっているから手間取る……というのもあるものの、単純にテントを張るのがひさしぶり。
途中で自分の昔のブログを見返して、手順を思い出しながら進めてみたり。

木陰に設営したテントと静かなキャンプサイト

無事にテントが張り終わると、一気に安堵感が。

この旅での家ができると、ようやく島での時間が自分達に寄り添ってきてくれた感じがする。
寝床が決まるだけで、人はずいぶんと落ち着くものです。

買い出しとのり弁で、ようやく旅が始まった気がする

設営を終えたら買い出しへ。
新島マルマンストアーへ向かいます。

新島マルマンストアーは島で過ごすうえで本当に頼りになる存在。
新島ストアも覗いたのですが、この日はお休みでした。

前回は現地の方から明日葉をいただいたことで、野菜といえば明日葉、みたいな日々を過ごしていましたが、今回は少し意識して白菜などの野菜も購入。
クーラーボックス用の氷や、その日の昼食用の弁当も合わせて買い込みます。

手作りキャリーで荷物を運ぶ羽伏浦キャンプ場の設営風景

キャンプ場へ戻ったら、車の荷台から荷物を下ろして運搬。
手作りのキャリーが本当にありがたい。

テントの中に荷物を置いて、お互いのスペースを整える。
ひと通り身の回りが整ったところで、昼食にします。

テントの中で食べる昼ののり弁

選んだのは、のり弁。
岩海苔がふわっとのっている、ちょっと見慣れないタイプ。

売り場でそれを見た瞬間、ヤカンとふたり、ほとんど同時に手が伸びていました。
なんか気になる魅力的な弁当。

カップ麺とのり弁を広げて安堵するテント内の昼食

テントの中で弁当を広げて頬張ると、旨いという感想と共に安堵の声が漏れます。
辿り着けるかわからなかった新島に今こうして身を置いていて、しかもキャンプまで始められている。

弁当を食べ終えたら、シュラフを出して、すぐ寝られる状態まで整えておく。
こういう細かな準備の時間が好きだ。意外と、こういう時間を後まで覚えていたりする。

また、ヤカンが「島に着いただけで優勝」と言う。
そして「優勝が決まったなら、あとはずっとパレードだ」と笑う。良い時間。

昼寝とコーヒーのあと、やっぱり釣りに行きたくなる

昼食を終えたら、少し昼寝。
前の晩は2人とも船であまり眠れていないので、30分ほどでもかなり回復します。

雨のキャンプ場で湯を沸かしコーヒーを飲む時間

起きたらコーヒーを淹れて、作戦会議。

雨と風には気をつけないといけないけれど、思ったより状況は悪くない。
新島港も、朝に見た限りでは時化ている感じではありませんでした。

これ、釣りできるんじゃないか?

数時間前まで、たとえ島に着けたとしても釣りどころかキャンプも怪しいと思っていたのに、人の気持ちってやつはずいぶん勝手。
でも、その場その場で決めていくスタイルなので、前向きな誘惑には弱いのです。

羽伏浦キャンプ場の桜

とはいえ、島に着けた安心感が大きいので、気持ちはまったく急いていません。
まだ昼過ぎ。のんびり行こう、という空気感。

車とテントを行き来しながら釣りの準備をしていると、キャンプ場の前にある羽伏浦公園のモアイのことを思い出しました。
6年前と同じ構図で写真を撮りたかったのですよ。

羽伏浦公園のモアイ像の前でポーズを取るヤカン

ヤカンとモアイ。あらためて見ると、やっぱり似ている。
以前なら急くようにして次へと進んでいた我々も、こういった寄り道をしながら進めるようになりました。歳かしら。

荒れた羽伏浦、静かな若郷、少しだけ期待する新島港

準備を終えて、まずはキャンプ場から近い羽伏浦港の様子を見に。

うねりが押し寄せる荒れた羽伏浦の海

予想どおり、こちらはしっかり大荒れ。
風表なので、波も風も真正面からぶつかってきます。

やはりこっち側は厳しい。

ということで、風を避けられそうな若郷漁港へ移動。
こちらはうねりがだいぶ抑えられていて、山がうまく風を受けてくれている印象です。

雨はパラつくものの、これならやれる感じです。

若郷漁港で海の様子を見ながら竿を出す午後

ヤカンも自分も、この時点では島で何が釣れているのか、どんな魚がどこにいるのか、全くわかっていません。
調べないタイプなので完全に手探り。

サバでも釣れれば、晩飯が一気に楽しくなる。
そんな話をしながらジグを投げ、バイブレーションを投げ、ミノーやワームも試す。けれど、反応は無し。

雨上がりの新島港にかかる虹

しばらくやって、今度は新島港へ。
こちらは少しうねりが残っているものの、だいぶ落ち着いています。

しかも、雨が上がりかけたタイミングで虹まで出る。
これは吉兆かもしれない、と、都合よく解釈したくなる釣り人ハート。

ここでもひたすら投げていると、ジグでボトムをネチネチ探っていた時にエソが食ってきました。
前回来た時のファーストフィッシュもエソだったので、なんだか妙に自分にとっては新島らしい一匹です。

雲の切れ間から光が差す新島港の夕方の海

そのあと、ヤカンが突然大きな声を上げます。
ルアーの後ろに、1メートルを超えるマグロみたいな魚がついてきたらしい。

確かに、式根島や神津島なんかでマグロの話を聞きますしね。

が、夕マズメまで投げても、何にも釣れないどころか反応も一切無いまま。
それでも、不思議と気持ちは悪くありません。

今日は、釣れなかったことよりも、新島の海を見ながら竿を振れていることの方がずっと嬉しいのでした。

釣果がなくても、湯の浜露天温泉がある

釣りがダメでも心に余裕がある理由のひとつ……。
我々には湯の浜露天温泉がある。

夜の湯の浜露天温泉とコーガ石の外観

新島港の近くにある、コーガ石でできた古代ギリシャ風の露天温泉。
海がすぐ目の前で、しかも24時間無料。

水着着用なので気楽に入りやすく、島の人とちょっと会話が生まれるのもまた楽しいところです。

雨に濡れても、風に吹かれても、最後にここの温泉に浸かれると思えるだけでだいぶ違う。
しょっぱい塩泉に浸かると、冷えた身体が芯からほどけていきます。

シャワーを5分100円で使えるのもありがたい。

その日にあったことを話しながら湯に浸かって、明日はどうするかをぼんやり相談する。
この時間が本当に好きなのです。

栄寿司に振られて、サンシャインで島の夜を味わう

実は、キャンプ場にいる間に野菜を切っておいたので、魚が釣れたら鍋やしゃぶしゃぶにしようかと話していたのですが……。

ここでふと「そういえば新島でちゃんと店に入ったことがないね」という話になります。
今回の新島旅では、キャンプ飯にこだわらずに、店でも食べたいと思っていたのでした。

個人的には、栄寿司の島寿司がずっと気になっている。
温泉を出た流れで、そのまま向かってみることにします。

が、栄寿司はお休み。

少し残念ではあるものの、もうすっかり料理する気分ではありません。
ならば今日は、島の店で食べよう。

夜の居酒屋サンシャインの入口

そんなわけで入ったのが、居酒屋サンシャイン。

木の温もりがあるサンシャインの店内

店内はおしゃれな雰囲気。
新島初日の気分を盛り上げるには良い感じ。

サンシャインのドリンクメニュー
サンシャインのフードメニュー

メニューもかなり充実しています。

運転があるので酒はキャンプ場に戻ってからにして、ここではノンアルコールのバイスソーダを注文。
酸味が身体に妙にうれしい。

明日葉クレイジーソルトで味わうポテトフライ

最初に来たのは、明日葉クレイジーソルトのポテトフライ。
明日葉の香りとほろ苦さがきいていて、こいつは旨い!

揚げ物系はキャンプだとあまり作れないので、嬉しいんですよねぇ。

島の夜に食べた金目鯛のカルパッチョ

続いて、金目鯛のカルパッチョ。
金目鯛をカルパッチョで食べるのはたぶん初めてですが、脂の甘みと軽さのバランスがよくて、かなり好み。

酒が欲しくなる厚切りの馬刺し

馬刺しも頼みます。
これはもう、酒を飲みたくならないほうが無理、という味。

キリッとした日本酒が脳裏に浮かぶ。
そんな脳内イメージを楽しみながら食べる馬刺し。

豚トロの旨みが広がる塩焼きそば

豚トロ塩焼きそば。
豚トロの脂の甘みがしっかりあって、箸が止まらない。

飲み屋さんなのでいくつも注文できないものの、本当はわんぱくに食べたい。

新島名物のムロアジのくさや

そして、新島名物として外せないのがムロアジのくさや。

大中小とサイズがあって、つい中を頼んだのですが、酒なしのふたりにはなかなかの量です。
最後にどんと出てきて、ひたすら無言でむしゃむしゃ食べ進める。

最初はやっぱり強烈に臭う。
でも、食べているうちにだんだん慣れてきて、旨みの方が前面に出てきます。

口の中に残るくさやの香りごとそのまま身体に染み込ませるような、そんな新島の夜。

テントに戻って、ようやく初日がほどけていく

キャンプ場に戻ったら、テントの中で晩酌スタート。

テントに戻ってから灯りの下で始める夜の晩酌

ビールを開けて飲むと、まだくさやの余韻が口に残っている。
初日からずいぶんとしっかり新島に染まれている感じがします。

缶詰を少し温めて、つまみにしながら飲むこの時間がたまらない。
こういう時間のためにキャンプをしているのでは、と思うくらい。

釣りは不発。でも、温泉にも入ったし、島の店にも入れたし、何よりちゃんと新島で一日を過ごせた。
そう考えると、十分すぎるほど濃い初日です。

晩酌を終えたら、テントを出て歯を磨きにいきます。
こんなことも意外と後まで覚えている時間のひとつ。

シュラフに入る前、ヤカンと「明日はどうなるかな」と話す。
前だったら、きっと朝マズメに向けて早起き一択だったと思います。

でも今回は、「明日は普通に寝よう」という話に。
無理に詰め込まず、島に合わせていく感じでいこう。

―― 明日のことは、明日考えよう。

新島初日は、そんなふうに静かにほどけていったのでした。

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