海風が心地よく感じられる5月初め。
そろそろコウイカとかシリヤケイカとかどうかしら?ってなことで海へ。
自分の中で毎年恒例となりつつあるコウイカ・シリヤケイカエギング。
釣り上げたイカを、自宅で釣り飯で楽しむための釣りです。
イカ本来の甘みを味わう刺身に、コク深いイカスミパスタ。
さらに肝(ワタ)を使った炒め物――。
食いしん坊なので、食べてより楽しい……エギングは好きなのです。
毎年恒例のコウイカエギング
5月の初めに、エギングタックルを持って海へと出発。
暖かくなって海水温も上がってきて色々と釣れ出しても良いでしょと、コウイカが浅場に接近してないかしら?と期待しつつも、調査がてらの釣行です。

周囲にはサビキ釣りをしている人はいるけどエギングやってる人はおらず、墨跡が新しいのは一箇所。
でも、イカの甲羅や死骸が浮いていたりもするので、もう入ってきてはいるかと。
夕方の潮止まり前後、約2時間のショートゲーム。
キャストを繰り返して1時間半――アタリなし(笑)
これはダメかな……とそろそろ帰り支度もと考え始めたところで、ラインがコツンと叩かれるようなアタリ。
あわせると重い……けど海藻かなんかかな?と思っているところで、ギューンと引いてくれました。
時折のジェット噴射に耐えつつ、バレないで〜とソロソロと巻き上げると、コウイカがあがってきました。

デュエルの「イージーQ」でのヒット。

ネットはバス釣りで使っているオールインワンミニを流用。
ラバーネットに交換しているので、針が引っかかることなく安心して使えます。

続くキャストでもヒット!
が、ここでタイムリミット。それでも2杯のコウイカを持ち帰り、満足しながら撤収しました。
釣ってきたコウイカを捌いて料理
自宅に戻ってイカを捌きます。
コウイカはスミイカと呼ばれることもあって墨がすごい!
慣れている方は現地で墨袋をとったり縛ったりするとか……。
自分は墨まみれになることを覚悟して庭で捌いてます。

墨や肝はぜんぶ使いたいので、包丁を入れるときは慎重に。
甲羅を外し、内臓と墨袋を傷つけないように取り出す。
墨袋と肝は軽く絞って中身を別容器へキープ。
身の周りの薄皮を指先ではがし、胴とゲソ・エンペラに分ける。
こうして準備を整えたら、いよいよ料理タイムです。
イカスミパスタで深いコクを味わう
翌日、まずは昼食にイカスミパスタから。
コウイカを釣ると、イカスミでしか出ない特有の旨みを楽しみたくなるのです。

ニンニクとタマネギをみじん切り。
オリーブオイルで香りが立つまで炒めまして。

胴の部分は刺身にするのでエンペラやゲソ部分を加えて軽く火を通し、トマトソースを注いで、コンソメと塩胡椒で味を整えます。

ここでイカスミの登場。
トマトソースの赤いパスタソースが……。

イカスミをいれるとあっという間に真っ黒に(笑)
真っ黒になるので毎回驚きます。

茹で上がったパスタをソースに絡めます。
器に盛り付けたら、庭からディルや山椒なんかのハーブを取ってきて散らして完成。

イカスミにはグルタミン酸をはじめアミノ酸が豊富で、際立つのは特有の旨みとコク。
昼間っから白ワインが飲みたくなる。
お歯黒状態になりながら頬張るのでした(笑)
コウイカの刺身で甘みをストレートに

捌いてから2日ほど冷蔵庫で寝かせた胴部分は刺身に。
厚めにスライスしていただきます。

切り方どうした?って感じですが、身が厚くもっちりとした食感にねっとりとした舌触り。
醤油にも負けないしっかりとした甘みは、一度味わうと忘れられない魅力です。
これには辛口の冷酒かな。
コウイカとサヤエンドウのイカワタ炒め
最後は、取っておいた肝を使った炒め物。

具材はイカと、庭の家庭菜園でワサワサなれているサヤエンドウもメインに。
とれたてサヤエンドウを使います。
たっぷりのバターでイカのエンペラとゲソを炒め、さっと湯通ししたサヤエンドウを加えまして。
肝に醤油・酒・塩胡椒を混ぜた調味料を絡めながら、全体を炒め合わせる。
仕上げに黒胡椒をひと振り。

肝の濃厚な旨みがバターと絶妙にマッチ。
シャキシャキのサヤエンドウがアクセントになり、ご飯にもお酒にも合う一品です。
釣って楽し食べて楽し
釣れるかなどうかな〜と調査がてらでしたが、釣れて良かったです。
釣りも楽しいですが、イカは色んな料理にできるので食べるのも楽しいですね。
エギングで手に入れた新鮮な食材を、余すところなく楽しむ。
釣りの醍醐味。良い釣り飯となりました。
ただ、コウイカは一回食べるとそのシーズンは割ともう満足しちゃうんですよね。
イカスミで汚れるのが頭が痛いところ。良い方法は無いものかしら。

